MedPath開発1日目|医療学生が迷わないサイトを作りたい
「この症状って何科に行けばいいの?」——その小さな迷いをなくしたくて、メドパス(森の診療ナビ)の開発を始めました。最初の一歩の記録です。
「この症状、何科に行けばいいんだろう?」
体調を崩したとき、多くの人が一度はこの疑問にぶつかります。私自身も医療を学ぶなかで、家族や友人から「こういうときって何科?」と何度も聞かれてきました。そのたびに感じていたのは、答えを探すための入り口が、世の中にはまだ足りていないということでした。
この記事は、メドパス(森の診療ナビ)というサービスをつくり始めた「1日目」の記録です。なぜつくろうと思ったのか、どんな悩みが出発点だったのかを残しておきたいと思います。
なぜ「何科に行けばいい」で人は迷うのか
病院に行こうと決めても、最初の関門が「どの診療科を選ぶか」です。
- 頭痛は内科? 脳神経外科?
- めまいは耳鼻咽喉科? それとも内科?
- お腹の痛みは消化器内科? 外科?
症状と診療科の対応は、医療者にとっては当たり前でも、はじめての人にとっては想像以上に難しいものです。間違った科を受診すると、改めて別の科を案内され、時間も気力も消耗してしまいます。
特に医療を学び始めたころの私は、知識はあっても「患者さんの目線で情報がどう見えているか」を意識できていませんでした。専門用語で書かれた情報は、必要としている人にこそ届きにくい。そのギャップが、ずっと心に引っかかっていました。
情報が散らばっているという問題
調べればわかる、と言う人もいます。確かに検索すれば情報は出てきます。けれど実際には、
- 検索結果が広告だらけで、どれが信頼できるか分からない
- 専門的すぎて、結局「自分は何科?」が判断できない
- ページごとに言っていることが微妙に違う
といった壁にぶつかります。情報は存在するのに、必要な人が必要な形で受け取れていない。 これは情報の「量」ではなく「導線」の問題だと考えました。
メドパスで実現したいこと
そこで構想したのが、症状から受診の目安となる診療科をたどれるサービスです。やりたいことはシンプルです。
- 専門知識がなくても、症状を選ぶだけで受診の目安がわかる
- 診断ではなく、あくまで「何科に行けばいいか」の道しるべに徹する
- 不安をあおらず、やさしく背中を押す
大切にしたいのは「診断しない」という線引きです。病名を当てるのは医師の仕事であり、Webサービスがやるべきことではありません。メドパスの役割は、最初の一歩で迷っている人に、進む方向をそっと示すことだと考えています。
まずは小さく始める
1日目の今日は、まだコードも書いていません。けれど「誰のための、何のためのサービスか」を言葉にできたことが、いちばん大きな前進だと思っています。
これから設計し、つくり、公開するまでの過程も、この場所に記録していきます。医療を学ぶ一人の人間が、目の前の小さな「迷い」をなくすために何ができるのか。その挑戦の始まりです。
次回は、なぜこのサービスを「森」というイメージで描いたのかについて書きます。
