なぜ森の診療ナビなのか?
メドパスはなぜ「森」をテーマにしているのか。医療の不安をやわらげ、知識を冒険に変えるための世界観について書きました。
メドパスには「森の診療ナビ」という、もうひとつの名前があります。医療のサービスなのに、なぜ森なのか。今日はそのコンセプトについてお話しします。
病院は、少しこわい場所
体調が悪いとき、病院に行くのは誰でも少し緊張します。白い壁、無機質な待合室、知らない専門用語。具合が悪いだけでも不安なのに、環境そのものが緊張を強めてしまうことがあります。
メドパスをつくるうえで、私はこの「入り口の不安」をどうにかやわらげたいと考えました。サービスを開いた瞬間に、ほんの少しでも肩の力が抜けるような場所にしたい。そう考えたとき、思い浮かんだのが森でした。
森は、迷いながら進む場所
森には道があります。けれど一本道ではなく、いくつもの分かれ道があります。どこへ進めばいいか分からなくなったとき、頼りになるのが道標(みちしるべ)です。
これは、症状から診療科を探す体験ととてもよく似ています。
- 症状という入り口から、森に足を踏み入れる
- いくつかの分かれ道(症状の組み合わせ)を選んでいく
- 道標が、進むべき方向(受診の目安)を示してくれる
メドパスがやりたいのは、まさにこの道標の役割です。答えを押しつけるのではなく、迷っている人の隣に立って「こっちかもしれませんよ」とそっと指し示す。森というモチーフは、その姿勢を表すのにぴったりでした。
学ぶことは、冒険に近い
もうひとつ、森に込めた意味があります。それは「学び」です。
医療を学ぶことも、自分の体について知ることも、未知の場所を歩く冒険に似ています。一本一本の木が知識だとすれば、森全体は広大な学びの世界です。最初はうっそうとして見えても、道をたどるうちに少しずつ視界がひらけていく。
メドパスを使う人にも、ただ答えを得るだけでなく、「自分の体のことを少し知れた」という感覚を持ち帰ってほしい。森を歩いたあとに、ほんの少し詳しくなっているような体験を目指しています。
やさしい緑と、親しみやすさ
デザインで意識したのは、医療っぽさよりも親しみやすさです。
- やわらかな緑を基調にした、目にやさしい配色
- 木や葉のモチーフで、緊張をほどく雰囲気
- 文字や言葉づかいも、できるだけやさしく
医療情報は正確であるべきです。けれど、正確さと冷たさは別物です。正しさを保ちながら、あたたかく届ける。 その両立を、森の世界観で実現したいと考えました。
道標であり続けるために
森の診療ナビという名前には、「私たちはあくまで道標である」という自戒も込めています。診断はしない。脅さない。決めるのは、いつも歩く本人と、その先で出会う医療者です。
メドパスは、その一歩手前で迷う人のための、小さな道標。これからも、やさしい森であり続けたいと思います。
